もう、お雛さま!

 やっとこさ荒れ狂う夏をやり過ごしたばかりですが、店内は早くもお正月とお雛さまを飾り始めました。羽子板がならび、梅が咲き始めています。
 九月になると、少しずつお人形や道具類ができあがってきます。とりあえず、すてきなものから並べ始めます。
 三つ並んでいるのは、左から 「雅風、頭は猪山」、真ん中は「寿峰、頭は初代・健山の桐塑頭」、右は「弌峰、頭は春水」、金屏風の前は「雛幸、頭は当代・健山」と、いずれ劣らぬすてきなお雛さまです。まわりの雛道具類もお人形にひとつずつ合わせてみました。すべて国産の職人さんたちのこしらえた雛道具です。
 「国産の」とわざわざ断らねばならないのが心苦しい点です。特に段飾りの雛道具などは国内の職人さんが壊滅状態。わたしたちのような小規模なお店が職人さんに「特別注文」的にお願いしてやっと少しずつ作ってもらっている状態です。小規模な職人さんしか残っていませんので、大きなお店の注文には逆に応じられないような状況に陥っています。
 安くていくらでも手に入る中国製にすればいいのに、とおっしゃる業者の方が多いのですが、お雛さまは赤ちゃんの時に贈られて生涯をともにするもの。三十年後、五十年後であっても、もし修理の必要がおきたときにはお応えできなければなりません。絶対に流行のない、修理可能なちゃんとしたものでなければお雛さまの本質的な意味・価値がないのです。                                                                                          
005.JPG         
003.JPG

アーカイブ

ウェブページ

大西人形本店Webリンク