2018年1月アーカイブ

お雛さま!

 人形師さんの中にはお一人でひとつずつこしらえていく方もいて、この時期にもでき上がるたびに送られてきます。
 お雛さまにかわいらしさや豪華さも必要な要素ですが、このお雛さまのような気品、格調といった雰囲気も大切な要素です。このお雛さまはその代表的なものです。
 男雛の全体のバランス、装束にほどこされている「衣紋襞(えもんひだ)」、後ろ姿の風格(黄櫨染には魚袋はつけません)、石帯の美しさ・・・わたしたちプロにとっても見どころ満載です。
 女雛は紅梅の匂襲で仕立てていただきました。装束の厚みをまったく感じさせない自然な着付け、やわらかな装束のライン、後ろから見た裳の帯が巻かれたほっそりした女性特有の腰のライン、その裳に手描きで描かれた藤の絵・・・  猪山の頭、史桜の最高級の小道具(桧扇、冠、笏など)も場所を得て全体として比類ない美しさに仕上がっています。
 人形屋としてしあわせを感じる一瞬です。

                                                                
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謹賀新年

あけましておめでとうございます。
当店のお鏡餅飾り。今年は少しダイダイが大きめでした。ウラジロとのし昆布を四方に敷きます。豊作と世界の平和と安寧の象徴です。
お雛さまはちょっと珍しい「おぼこ雛」です。おぼこ雛そのものは格別珍しいというわけではないのですが、このお雛さま、お顔、結髪、手足、着付けまでひとつの工房でこしらえられています。分業制が当たり前の世界ですが、かつてはこうした人形師がたくさんいました。今ではとても貴重な存在です。珍しいからだけでなく、とても完成度の高いお雛さまに仕上げていただきました。男雛の開脇袍、女雛の紅梅匂いの五つ衣の美しさ、かたちの良さ、お気に入りのひとつです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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