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お雛様のしまい方 一 ~時期~

 「三月三日にしまわないとお嫁に行き遅れる」とおっしゃる方がおられます。「テレビで某占い師の方がそのように言っているのも聞いた」という方もいらっしゃいました。
  まったくの流言です。まず、三月三日というのはいつのことでしょう?今の暦の三月三日でしょうか、旧暦の三月三日?または月遅れの四月三日のことなのでしょうか。地方によって、雛祭りはこの3通りの日に行われます。
  旧家のお家では、代々のお雛様や、お婆さま、お母様、そしてお嬢様のお雛様と、お座敷いっぱいに何組もお雛様を飾られるお宅があります。飾るのに3~4日、しまうのに4~5日かかることもあります。こうしたお宅では、その日にしまうことはもともと無理なことです。
  徳川美術館様では、毎年、4月初旬まで雛祭り展を催されます。片付けるのに1週間かかるそうです。

  こうした旧家のお嬢様や、尾張徳川家のお嬢様たちが行き遅れたというのは聞いたことがありません。

  そもそも、三月三日に雛祭りをして、その晩にお雛様をかたづけるというのは、どう考えても無理な話なのです。時間的にも、物理的にもほとんど不可能なことが言い伝えとして残るはずがありません。これは、ここ2~30年の最近、まことしやかに流された流言なのです。
  たぶん、その真意は、「節句は節目を祝うものだから、いつまでも飾っておいてはいけないよ」ということなのでしょう。

  大切なのは、お雛祭りを終えたら、なるべく早めの「お天気のよい」、「たっぷり時間の余裕がある日」にしまうことです。三月三日にお客様の帰られたあと、徹夜をしてお雛様をかたづけ、しかもその日が雨降りだったりしたら最悪です。たいへんな思いをしてしまったのに、翌年出したらカビがはえていた、なんてことにもなりかねません。

  もう一つ、「そんなときはお雛様を後ろ向きにしたらいいのよ」という方がいらっしゃいます。
  やめてください。お雛様はお嬢様のお守りとして求められたはずです。飾る場所も、家族の皆様から見られる場所、お雛様がお嬢様を見守られる場所に飾っておられるはずです。見る、見守るという関係のお雛様を、わざわざ後ろ向きにしてそっぽを向かせるようなことは、これ以上縁起の悪いことはありません。どうしても気になる方は、お雛様一対だけでも先にしまわれたらよろしいのです。

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