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魚袋の謎

「ぎょたい」と読みます。最近は多くのお雛さまに付けられるようになりました。正式には石帯の第一と第二の石の間にぶら下げます。
でも、これは、いったい何?黄門さまの印籠?

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 もとは、中国の唐の時代のころ、宮廷に出入りする時の通行証といわれています。奈良時代にわが国にも輸入され、冠位十二階でも定められたようですが、そのころは、位袋という、絹の袋で、位によって色や柄が決められていたようです。だんだん、本格的なものが作られるようになり、平安時代になると写真のような唐と同じものになったようです。

  で、なぜ、魚?
  これは、鯉なのです。鯉の「り・こい」が、唐の皇室 李(り)氏を象徴しているからといわれます。あるいは、登竜門の故事と関係があるかもしれません。この鯉が金色だと三位以上、銀色だと「四位または五位」で、六位以下はつけられませんでした。必要なかったからですね。

  これが付いてるから高級、といわれる方もあるようですが、ちょっと疑問もあります。

  お雛さまはたいてい冠を着け、その冠に纓(えい)というものがついています。この纓が、ぴんと立った立纓だと帝の位と前に書きました。魚袋が通行証だとすると、もともとそこに住んでいる帝や親王たちには、この魚袋は必要ないのでは?という疑問が涌いてきます。その通りなのです。装束についても、黄櫨染(コウロセン)は帝しか着られないため、これに魚袋がついているのはおかしいということになります。

  まあ、お人形ですから、より豪華な感じを出すためとご理解ください。厳格な作者による有職雛にはつけられないこともあります。

「冷泉家の至宝展」「有職故実 上下」「大言海」他 参照  最後の部分は筆者の見解です。参考にとどめてください。

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