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三人官女の謎

 女の元服  三人官女の立ってる人と座ってる人、お顔が違うのを気がついていましたか?

立ってる二人は普通の眉で白い歯、座ってる人は普通眉がなく、黒い歯が付けられています。これは、男に元服があるように女にも元服があり、眉を落としお歯黒をしたんですね。

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 女の場合もだいたい数えで16才で元服したようです。元服といわず、「髪そぎ」ということが多かったようですが、日の良い日に、碁盤の上に立って、まず、いいなずけ(!)が髪の末端を「ちひろ、ももひろ」と三度唱えてカット、その後、びん(こめかみの部分)をカットしました。

「千尋、百尋」で、髪が長く伸びるようにというおまじないです。
「びん」というのは、源氏物語絵巻でも出てきますが、扇を持っていないときに、このびんの部分で顔をかくすのに使ったそうです。

 で、カットした後に本眉というあの丸い眉を額に描き、お歯黒をつけて出来上がり。
お歯黒というとすごく昔のことのように思いますが、私の亡くなった明治生まれの祖母はお歯黒をしたことがあると言っていました。

 余談ですが、昔は髪が長いので髪を洗うのはすごく大変でした。
まず、洗う日ですが、行事があるときや日の悪い日はだめなので、ひどいときは数ヶ月に一度くらいだったようで、シャンプー・リンスもないので当然水洗いオンリー。
洗ってからがたいへんで、長い髪を乾かすのに、高い台の上に寝そべって、垂らした髪がよじれたりしないようにみんなで拭いたり、櫛で梳いたり・・・・・

 でも、源氏物語の末摘花のように、この髪ひとつで女性の運命が決まることもあるので必死だったのでしょうね。


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