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張子の危機

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 お宮参りに用いられる犬張子があります。(コラム「犬張子の謎」参照)
  この犬張子の職人さんが、事情があって廃業されることになり、他にいろいろ職人さんを探しましたが全国でただ一人だったとみえて探し出せず、私たち業者は窮地におちいってしまいました。

 張子というのは、だるまやお面、虎などがよく知られていますが、犬張子だけはこの尾張・三河地域だけのものらしく、他の地域では職人さんがいらっしゃらないのですね。(小さな犬張子はあります) 結局、別の張子作りの方に業者でお願いして新たに作ってもらうことになり、事無きを得たのですが、一時は、犬張子というものが消滅してしまうのではないかと危惧を抱きました。

  張子の虎も今では作る方が少なくなりました。以前は、馬とともに、端午の節句にはよく贈られたのですが、扱うお店もだんだん少なくなっています。なくなってしまってからあせっても手遅れになってしまうので、ふだんからお客さまにご覧いただくようにしなければ、と思いました。

  首がゆらゆら動いて、小さな子供さんは喜びます。(怖がるかも)

※張子:木型に和紙を何枚も張りかさね、乾燥してから切り外して張り合わせ、塗装を施したものです。軽くて案外丈夫です。