五月人形は、鎧や兜ばかりなんですか? の最近のブログ記事

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 最近は端午の節句のお飾りも、若いおかあさんが選ばれることが多くなりました。お雛さまはみなさん、かなり力をいれてお選びになるのですが、五月人形は兜や鎧が主流で、あまり興味もわかないし、第一、何がいいのか悪いのかちっとも違いがわからない、という方が多いですね。その気持ち、売っている身ながらよくわかります。

 兜の良し悪しの差は、材料の違いももちろんありますが、行程や手間のかけ具合による差がほとんどですから、できあがったもので判断をせまるのは、お客様には無理な話なんですね。職人さんと親密な関係のお店ならともかく、パートの社員の方が説明されるところでは、的確なご説明はできるはずもなく、どこのお店でも同じような説明しかすることができません。

 それはさておき、若殿のお飾りは種類は少ないのですが、品があっていいものです。このお人形の頭は、お雛さまでも最高級品にしか使われない 川瀬猪山師 の頭です。衣裳は正絹の本金糸を用いたもので、京都の雛人形師 平安清甫師 がこしらえられました。前の石川師のほうこ人形とはまた違った味わいのある、気品のあるお節句飾りです。

 いろいろな人形店からダイレクトメールでカタログが山のように送られ、五月人形って兜や鎧を屏風の前に置いたもの、とお思いの方が多いようですが、ちょっと前までは、ひげの大将だったり、お座敷のぼりが主体だったり、鍾馗さんや金太郎さんだったりと、とてもバラエテイーに富んだものでした。あまり、宣伝にまどわされず、ご自分の考えでお飾りをお選びになると端午の節句も、より意義のあるものになるのではないかと思うのです。

平安清甫作 頭=川瀬猪山  若殿
36万円(屏風・台など共)
間口88cm、奥行47cm、高48cm