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お馬さん

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 小さな子は、動物の形のおもちゃが大好きです。端午の節句にも、お馬さんや張子の虎などが一緒によく飾られます。特に馬は、生まれてすぐ自分の力で立って歩くことから、丈夫に育ってほしいという願いをこめてよく飾られます。また、乗馬は武士の必須科目でもあったため、喜ばれました。また、虎は一日に千里を走ると言われ、言うまでもなくとても強い動物なので馬とならんでお節句によく飾られます。

 この飾り馬は、奉書馬とよばれるものの一つです。暴れん坊将軍が乗っているのと同じ姿をしています。胴体の芯は桐塑という、木粉の粘土のようなもので作られ、その上に楮の繊維をきれいに植え、ブラシで丹念に毛並みを作りだします。生漉(きずき)という製法です。タテガミやシッポは絹の繊維、腹の両側の金色の障泥(あおり)は、牛皮に金箔を押したものです。全体の飾りは正絹で、細部に至るまで昔ながらの製法でこしらえられています。作者の粟生(あおう)師は、「ぼくの馬はすべて自然の材料を使って、昔ながらの製法で作っているから、たとえ燃やしてもダイオキシンなどの有害なガスはでない」と言われます。

 サラブレッドではない、日本の馬を忠実に、かつ、気品のある姿に節句飾りに作られました。すごく、いいです。

作者 粟生穂洲(あおうすいしゅう)
桧網代に本漆の春慶塗の台付で6万2千円です。
間口50cm、奥行24cm、高38cm(台共の寸法)