可愛いほうこ の最近のブログ記事

可愛いほうこ

              okurasousi3.jpg

 五月人形というと、なぜか、いかめしい鎧や兜だけの飾りが多いですね。数十年前までは、鎧飾りの隣にはたいてい、その鎧を着る大将が飾られて、むしろ、この大将の方がメインだったのです。40代以上のお父さんなら覚えのある方も多いでしょう。宮家では、今でもお子様が誕生すると可愛い御所人形や天児(アマガツ)を贈られます。やはり、人の形をしたものが、子供を災厄から守るという考えなのでしょう。

 で、私はこういう可愛いお人形をお節句飾りにするのが、けっこう好きです。

ちゃんと作られたお人形なら、子供の姿をしたものでも、何十年も飾っていただけます。「毎年飾りたくなるお人形」が一番だと思っているからです。

 作者石川鈞は愛知県豊明市の作家ですが、若い頃から人形師を志して、頭師・味岡師に師事、修行の後、独立して「ほうこ人形」という独特の作風を確立しました。

 頭師(かしらし)修行をしておられるだけに、愛くるしい表情やしぐさが生き生きと表現されています。衣裳は奥様が草木染めで、正絹の白生地を染めて仕立てられています。石川師の天真爛漫な性格がよく出ている作品だと思います。黒丹の台と、のぼりをつけて威勢よく。

 悠々童子  20万円  間口75cm、奥行38cm、高72cm