先日、文化勲章に奥田小由女さんが、昨日は京都の井上雅風(雅弘)さんが現代の名工に選ばれました。人形に関わる者として嬉しい限りです。
奥田さんはご主人があの奥田元宋さんで、ご夫婦で文化勲章は初めてのことだそうです。
わたしたちは小由女さんを人形作家、雅風さんを人形師(着付け師)と呼びます。どう違うかというと、人形作家はお顔や手足、衣裳などすべてを製作しますが、人形師(着付け師)は、お顔や手足は別の人が作り、衣装の着付けと最終的な完成までを担当します。どちらが優れているとか、難しい仕事とかはありません。違う仕事なのです。ただ、人形師の仕事は複数の職人が携わり、出来上がった人形も装束を着た柔らかいものなので、その技能を審査する機関がなく、どんな芸術的な作品であろうと芸術品とは認められません。ですから、人形作家の作品はほとんどが画商を通じての販売になりますが、人形師の作品はそれなりの人形店でお求めいただくことができます。
雅風師の作品は東海地区では当店で何点もご覧いただくことができます。