五月人形

 3月も今日が最後となりました。友人が梨の花を持ってきてくれました。梨の花言葉は「情愛」だそうです。また、梨の木は昔から厄除けとしてお庭に植えられるそうです。梅や桜のように良い香りはないのですが、美しい姿です。

 粟田口の奉納型の龍頭のついた大鎧です。後ろにお座敷幟を添え、前には節句飾りには必須の八足、三方を飾ります。お節句のお祝いの時にはこれにチマキや柏餅を供え、お子様の成長を祈ります。この、「祈る」というのが節句の本当の意味です。鎧や兜に祈るのではなく、それらもお供えの一部です。「奉納型」と書きましたが、奉納とは神仏・精霊に捧げることで、鎧そのものも捧げもののひとつであることを示しています。こうした捧げものをすることで願いをかなえてもらうのですから、単なる飾り物や、ましておもちゃのような鎧兜ではその「用」をなさなくなってしまいます。供えたチマキや柏餅はあとでみなさんでいただきます。それによって神仏精霊への祈りが分かち合われることになります。もちろん、そんな難しく考えなくとも、おいしいチマキをみなさんで楽しく召し上がるだけでいいのです。