お盆提灯

七夕の次はお盆です。お盆提灯がたくさん並びました。

最近はお住いやお仏壇にあわせて大小さまざまなお盆提灯がございます。

従来の3本足のものは長い間にどうしてもぐらつきが出てきます。それを

解消しようとするのが左のようなデザインのもの。数十年間でさま変わり

している現代の暮らしですが、盆・正月・お節句など人生に欠かすことの

できない伝統的な行事のしつらえも、お客様に採り入れていただきやすい

ようさまざまな工夫、努力をしています。

「体験の格差」ということが言われています。自然に触れる、身体を動か

す、ものつくりを体験する、というようなことのようです。伝統的な行事

も、体験したことがあるかどうかはその方の人生に、将来大きな格差をもた

らすかもしれません。そんなことを考える以前に、文化とは日常の営みの

中から生まれるもの。かしこまらずに、普段からふつうに触れることが

大切なように思います。

七夕

もうすぐ七夕です。竹笹にお飾りをたくさんつるして・・・夏のクリスマスツリーのよう。

いろいろお楽しみください。

 

七夕ワークショップですよ!

6月29日(木)、七夕飾りのワークショップを開催します!
「節句を楽しく」をテーマに、大西人形では今年から、様々な企画を催していきます。
今回は第一弾「七夕WS」!
ぜひ楽しみにいらして下さい✨
◇ ◇ ◇
【水引を使った七夕飾と、防虫香の調合WS】
7月7日、七夕🎋
年に一度、織姫と彦星が出会うこの日、宮中では「乞巧奠(きこうでん)」という行事が行われてきました。
機織りの姫である織姫にちなみ、布や糸を献上し、願い事をしたためた梶の葉を水に浮かべます。そこには、手芸や芸事の上達を願うことが良いといわれています。
今回、ワークショップでは、壁掛け式の「乞巧奠飾り」を作ります。
陰陽五行にちなんだ五色の水引を結んでいただき、簡単な折形に、梶の葉と短冊をくくりつけます。
虫が多くなる季節に合わせて、折形の中には、それぞれに調合していただいた防虫香をいれます。天然原料のものを使うため、人体にも優しく虫を除けてくれます。玄関先に飾って楽しんで下さい。(防虫香製作のみのコースもございます。)
節句品専門店でのワークショップです。お節供の楽しいお話、七夕の銘菓、しつらえなどをご用意してお迎えいたします✨
□日時:6月29日(木)
    10:00- / 14:00- 各回定員8名
□金額:一人4000円(税込)
    ※半田松華堂さんの七夕のお菓子
    和三盆糖「星の雫」をお出しします。
    ※お持ち帰り用の防虫香付き。
    ※防虫香追加は6個で2000円
□講師:小川昌代
   (水引毬つかい・香司。楽しい名古屋人)
□場所:大西人形本店
    名古屋市中区丸の内1-8-2
🟨ご予約は、facebookコメント、DM、
電話(052-231-4104)など。お気軽にご連絡下さい。
宜しくお願いします😊

押絵の衝立(ついたて)

ご依頼で、お客様のお着物と帯で衝立一対をお作りしました。大人の背丈ほどの高さがあります。

文様は全部、刺繍で、押絵で立体的にできています。苦労もありましたが、こうしたご注文は私たちにとって、けっこう楽しくもあります。ありがとうございました。

五月五日は何の日?

今日は端午の節句、人形屋にとっては年度末とも言える日です。
最近、LGBTQの高まりもあって、なぜ男の子の節句だけ休日なのか?という疑問をお持ちの方も多いようです。
日めくりをご覧ください。「今日は何の日?」のところに「薬の日」とあります。これ、大事な日です。
まず、「端午」というと「はじめての午の日」と説明される方もいらっしゃいますが、初めての午の日は「初午」です。では、5月の初めての午の日は?といえば、それは「上午」といいます。同じ言い方で、ひな祭りは3月の初めての巳の日「上巳」にず~っと行われてきました。3月3日になったのは、平安時代の中頃のことです。一方、端午の節句は紀元前から、午の日ではなく5月5日に行われてきました。この理由は長くなるので省きます。
奈良時代から、端午の節句は薬の日でした。この日にきれいな造花で飾った「薬玉」を古い薬玉と掛け替えます。古い薬玉とは、前年の重陽の日に飾った薬玉です。古い薬玉からきれいな造花や糸を、わいわい言いながら取り外す女性たちの様子も枕草子などに描かれています。
また、この日は「名前も知らない人々の家にも隙間なく菖蒲を屋根に敷き詰めた」とあるので、貴族以外でも菖蒲を飾ったようです。そして、この日は女性の天下となる日でもあったようです。農家の女性は菖蒲で飾った家に集まって厄落としに大騒ぎをしました。
端「午」の節句だからってことで(?)馬を競争させたりしたところからなんとなく男子の節句的な感じが増し、江戸時代には武家では男児の誕生がお家存続のカギとなって、端午の節句が男児の節句のようになっていったようです。
新聞記事にあるように、ほんとは端午(5/5)とお雛さま(3/3)の意味を持たせて5月3日になるところが、憲法がその日に発布されてしまって2日ずらしたというのが理由らしい。そもそも端午の節句の日を「こどもの日」にしたんじゃなくて、たまたまその日が端午の節句だったっていうのが当たっているかも。
男の子も女の子も、今日はチマキや柏餅を食べ、菖蒲湯につかって楽しく、そしてお母さんに感謝して、薬の世話にならないようにしてください。なんといっても、五月五日は陽の5と5が重なって陰となる悪日なのです。(今年は令和5年なので5が3つ重なる良い日かも)

5月5日まで営業

5月5日まで営業します。

5月になりました。端午の節句は間近です。

今日、お誕生のお子様にとっても5日は初節句。間に合うようおあつらえ致します。

毎年、そんなお客様がいらっしゃいます。おめでとうございます。

 

お飾りになって、なにか足りないもの、付け加えたいもの、ちょっと修理が必要なもの、なんでもご相談ください。

「節句品屋」は節句当日まで営業いたします。

御家紋onWBC型かぶと??

 素敵な家紋です。井桁の中はアゲハ蝶!当店ではあらゆる御家紋を本金蒔絵でお入れしています。紋付ハカマなど作られることの少ない現代、こうしてお子様の節句飾りにしておかれると御家紋が分からなくなることがありません。大人になっても、おじいさんになっても飾るものだからです。「家(いえ)」というと、若いお母さんの中には抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、家紋は家父長制度を象徴しているわけではありません。家紋は新しく作ってもいいのです。役所に登録するわけではありませんので、ご結婚された時に御家族のシンボルマークとして新作家紋を作ることは、明治時代以降でも普通にありました。ヨーロッパでもそうした家ごとの紋章は今もあります。ただし、新しく作る場合には、ご親族に断っておかれることをお勧めします。

 画像は今や世界中に有名になったWBC型(笑)兜。長い鍬形に龍のついたもの。お節句の兜ではまさに王道のかたちなのですが、なぜか最近はこのかたちの兜を作る職人が少なくなってしまいました。この兜は現代の名工にも選ばれている甲冑師、屏風は京の名工、瑞光単光章も受章されている表具師の作。「良いもの」の意味を知っている職人たちのこしらえた節句飾りです。

 家紋はお入れするのに10日前後かかります。お節句に間に合わせるためにはお早めにご用命ください。

かぶと!

 大谷くんやトラウト選手で一躍脚光を浴びたスタイルの「兜」! 最もスタンダードで端午の節句にふさわしい兜です。でも、お節句の兜としては、いま、かなりの少数派となっています。その原因のひとつが真ん中の「龍」。龍頭(たつがしら)といいます。唐獅子(からじし)のこともありますが、これを彫る職人が激減したことから、龍頭付きの長鍬形のお節句用兜はかなり珍しい存在になってしまいました。

 もう一つの原因は、端午の節句は子供だけの祝いではないはずなのに、なんだか兜飾りがベビー用品化してしまっていること。大人になってもおじいちゃんになっても飾るものです。その為に必要なのが「様式美」。様式を踏まえることで100年、飾っていただけます。

 このスタイルのお節句兜、当店には何点かありますが、人気急上昇中。お早めにどうぞ

花と愛でたいひなまつり

月遅れのひな祭りを興正寺・竹翠亭さんでお花を愛でながらお楽しみください。

可愛い、きれい、見たことない、そして美しいお雛さまとしつらえ・・・

八事興正寺さん、山門から五重塔のさらに奥の方です。

入館料500円、お誘いあわせてお越しください。

花とめでたい ~ 興正寺イベント

 

当店5代目とそのお仲間たちが興正寺・竹翠亭さんの

イベントに協力させていただきます。

ふつうでしたら月遅れのお雛まつりは桜が満開なの

ですが、今年は葉桜?

まあ、それなりに風情を楽しんでいただけると思い

ます。

お出かけください。