御家紋onWBC型かぶと??

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 素敵な家紋です。井桁の中はアゲハ蝶!当店ではあらゆる御家紋を本金蒔絵でお入れしています。紋付ハカマなど作られることの少ない現代、こうしてお子様の節句飾りにしておかれると御家紋が分からなくなることがありません。大人になっても、おじいさんになっても飾るものだからです。「家(いえ)」というと、若いお母さんの中には抵抗のある方もいらっしゃるかもしれませんが、家紋は家父長制度を象徴しているわけではありません。家紋は新しく作ってもいいのです。役所に登録するわけではありませんので、ご結婚された時に御家族のシンボルマークとして新作家紋を作ることは、明治時代以降でも普通にありました。ヨーロッパでもそうした家ごとの紋章は今もあります。ただし、新しく作る場合には、ご親族に断っておかれることをお勧めします。

 画像は今や世界中に有名になったWBC型(笑)兜。長い鍬形に龍のついたもの。お節句の兜ではまさに王道のかたちなのですが、なぜか最近はこのかたちの兜を作る職人が少なくなってしまいました。この兜は現代の名工にも選ばれている甲冑師、屏風は京の名工、瑞光単光章も受章されている表具師の作。「良いもの」の意味を知っている職人たちのこしらえた節句飾りです。

 家紋はお入れするのに10日前後かかります。お節句に間に合わせるためにはお早めにご用命ください。

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