連載 お雛さまの重箱のスミ 116

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お雛さまの屏風 ~1~

 屏風の絵

源氏物語絵巻の屏風

四季の草花

手描き桜

昔のお雛さまの屏風には、花鳥風月や絵巻物のような絵がよく描かれています。わが国最古の屏風と言われる鳥毛立女図屏風もあるように、絵師にとっては、屏風や襖は格好のキャンバスだったのでしょう。

近年、お雛さまにこうした絵が描かれているものは少なくなりましたが、このように絵師の描いた屏風があると同じお雛さまでも楽しさや豪華さが倍増します。ここに揚げたのはちゃんとした日本画家によって描かれたもので、和紙できちんと表具がされたものに描かれています。

ちょうど今、徳川美術館で国宝の源氏物語絵巻が公開されています。その源氏絵巻から画題を採ったものが一番上の屏風です。

二番目は四季の草花を優しい色合いで描いてもらいました。

三番目は咲き誇る桜です。前に飾るお雛さまが美しく見えるよう、淡い色合いで描かれています。いずれも手描きですので同じものはありません。

 

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これまで、いくつかの和文化カルチャースクール様、生涯学習教室様、ロータリークラブ様、徳川美術館様、業界団体様、中学の授業などでお話させていただいています。

※この記事の無断引用は固くお断りします

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