すてきなお雛さま
今年一番のお雛さまです。
衣紋襞(えもんひだ)まで表現した上品で美しい「かたち」、中世の装束の「色・柄」を用いた十二単、屏風は京都の絵師に源氏物語絵巻の四季を描いてもらいました。雪洞、桜橘、雛道具類もきわめて凝ったもので揃えてみました。
一部の日本の雛人形は、世界中のお人形の頂点と言われます。これも、その内のひとつといってもいいのではないかと思いますが、お値段は国産の軽自動車くらい。女性の高級バッグならば、これよりお高いものはいくらもあるでしょう。
つまり、良いお雛さまは、いま、とてもお値打ちにお求めいただけるようになりました。
さすがにこのお雛さまは少々特別ですが、ふつうのお値段のお雛さまでも数十年ほど前に比べるととてもグレードが高くなっています。それは、それぞれの職人の努力・研鑽によるものなのですが、その価値を認めてお客様にご紹介するのが、わたしたち人形の専門店の仕事です。