お雛様の重箱のスミ的 気になるところ⑬

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前にも揚げた裳(も)のお話。女雛の後ろにつける白いエプロンのようなもののことです。この裳の上部には大腰という腰板があり、そこから小腰(こごし)と引腰(ひきごし)という2種の帯が出ています。近代の十二単では、この小腰で装束全体をまとめていることは先に述べましたが、今回はその裳の上端のひらひらについて。かなり高額なお雛さまでも、ひらひらになっているものがあります。ひらひら部分が大腰にまとめてあると、ウエストラインや背筋の凛とのびた様子を表現でき、可愛らしさが増すように思います。

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