連載 五月人形の重箱のスミ 132

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馬師

 白馬と越前和紙

白馬

このような馬をこしらえる人を「馬師(うまし)」と呼びます。「ばし」と読むと、中国の伝説の獣医のことになります。龍の病を治したそうです。

桐塑(木粉粘土)の胴体に胡粉を塗り、細かくちぎった越前和紙を少しずつ貼り付けて毛並みを表現しています。タテガミ、尻尾、飾り房などは絹でできています。型抜きの陶器などとは違いひとつずつ手作りでこしらえられますので、同じ馬でも表情が異なります。

完成度、上品さ、精神性など比類ないものですが、作者80歳を越えておられ、あと何年作っていただけるか・・・記念品としても西洋東洋を問わず外国の方にも喜んでいただけるものですが、残念ながら当の日本では目を留められる方は少数派です。ヨーロッパの著名な陶器の馬の数分の一の価格なのが残念でなりません。

「白馬の節会(あおうまのせちえ)」という節句がかつて存在したように、白馬はとても縁起が良いものとして珍重され、端午の節句にも良く飾られます。

やがて見られなくなる名人による名品のひとつです。

 

節句文化研究会では、こうした 面倒臭いけどなんだか楽しい節句のお話を出前しています。カルチャースクール、各種団体、学校などお気軽にお問合せください。→HP最後のお問い合わせメールからどうぞ

これまで、いくつかの和文化カルチャースクール様、生涯学習教室様、ロータリークラブ様、徳川美術館様、業界団体様、中学の授業などでお話させていただいています。

※この記事の無断引用は固くお断りします。

 

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