五月人形の「重箱のスミ」⑤

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~矢羽根の模様~
お節句飾りの弓についてる矢。飾りに使うものは、武具の一つとは言え縁起物ですのでさまざまなこだわりが昔からあります。資料は江戸時代の武家有職の大家・伊勢貞丈の「貞丈雑記」。矢羽根の模様についてさまざま述べておられます。
現在、一般には養殖の鳥の羽を染めたものが使われますが、良いものには天然の猛禽類のものが使われます。最上級は「ハチクマタカ」と言われますが、絶滅が危惧されているため今ではほとんど手に入りません。矢羽根で弓矢の印象もずいぶん違ってきます。
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