もうすぐ楽しいひな祭り。ご家庭ではお雛さまを飾られましたか?
2月にお誕生のお子様にとっても、もうすぐ初節句です。当店では
3月3日までお雛人形の販売をしています。小さな立雛から、大き
な段飾りまでご覧いただくことができます。初節句を諦めないで
お祝いしてあげてください。旧暦でお祝いされる地域もございます。
五月人形も並行して展示を始めました。
今日は節分、春のはじまりです。
昨夜は徳川美術館さまのロビーにお雛さまの飾り付けをいたしました。2m40cmの幅という大きなお雛さまですが、広いロビーではちょうどいいくらいです。館内には江戸時代からの素晴らしい(すごい)お雛さまがおびただしい数ならべられていますが、こちらは「現代」の最高峰といってもいいお雛さまです。
二代目川瀬猪山の3番という頭に井上雅風の着付けの親王、そしてそれに合わせた大きな供揃いも同様のつくりです。五人囃子は謡(うたい)を4人加えて九人囃子。屏風は松月堂の本金絹地、お道具や桜橘なども今の職人の最高レベルのもの、お目を楽しんでいただけるお雛さまです。これは写真撮影もOK.
2月4日からの「尾張徳川家の雛まつり」展、どうぞお出かけください。
早くも鯉のぼりの記事が! これが始まると春の訪れが近いことを感じます。
当店にも、端午の節句の鎧や兜が少しずつ入荷し始めました。昨春に注文したものが半年以上を経てやっとできあがってきます。ある程度そろうのは2月の中旬以降です。
すでに五月人形を売りだしておられるお店もあるようですが、当店では、まだわずかしかでき上ってきておりませんのでもう少しお待ちください。
記事のような、木綿、手描きの鯉のぼりもご用意しております。
現在は、お店は華やかなお雛さまが満開です。
すてきなお雛さま
今年一番のお雛さまです。
衣紋襞(えもんひだ)まで表現した上品で美しい「かたち」、中世の装束の「色・柄」を用いた十二単、屏風は京都の絵師に源氏物語絵巻の四季を描いてもらいました。雪洞、桜橘、雛道具類もきわめて凝ったもので揃えてみました。
一部の日本の雛人形は、世界中のお人形の頂点と言われます。これも、その内のひとつといってもいいのではないかと思いますが、お値段は国産の軽自動車くらい。女性の高級バッグならば、これよりお高いものはいくらもあるでしょう。
つまり、良いお雛さまは、いま、とてもお値打ちにお求めいただけるようになりました。
さすがにこのお雛さまは少々特別ですが、ふつうのお値段のお雛さまでも数十年ほど前に比べるととてもグレードが高くなっています。それは、それぞれの職人の努力・研鑽によるものなのですが、その価値を認めてお客様にご紹介するのが、わたしたち人形の専門店の仕事です。
お飾りになるスペースやお好み、ご予算などに応じて、
お一人様ごとにお揃えします。
お嬢さまが大人になり、年齢を重ねられても想い出と共に
ずっと雛祭りのたびに飾っていただけるようなお雛さまを
おあつらえしたいと考えています。
そのために培ってきた経験、知識、そしてお雛さま特有の
美的観点をもって製作されたくさんのお人形や雛道具の中
から、お客様のご要望にそってお揃えします。
お雛さま選びに大切なのは、「かたち(デッサン)」「色
(柄も含めて)の組合せ」そしてなにより「品格」です。
そして、多くの「いわれ」や「意味」がお雛さまにはござ
います。
十二単や束帯の決まり、なぜ畳の台に載っていなければ
ならないか、ぼんぼりや桜橘(または紅梅白梅)でなけれ
ばならない理由、赤いもうせんと繧繝縁のいわれ、屏風は
表装されたものであること、など多くのことがございます。
お雛さまとして守られるべきこと、逆に「人形だから」許
されることのけじめ・・・どなたに見ていただいても感じ
ていただける「ちゃんとした雰囲気のお雛さま」をお選び
いただけるよう努めています。
当店でのお雛さま選びは「とても楽しかった」とよく言われ
ます。お客様ごとにお好みなどの条件が異なりますので、私
たちにとっても実はいろいろお揃えするのは楽しい作業なの
です。
一般のお店様のように並んでいるセットの中からお選びいた
だいても良いのですが、どうぞなんでもわがままをおっしゃっ
てください。「専門店」の意味がお分かりいただけると思い
ます。
従業員一同、お待ちしています。
数年前にお雛さまをお買い上げいただいたお客様から、当店の新聞広告を見てお電話をいただきました。多少、脚色はございますが以下のような内容です。
「数年前、近くのマンションに住んでいる息子のところに孫娘が誕生し、嫁の実家からお雛さまが贈られました。マンションは狭いので、実家の方に飾らせていただくようにと、小ぶりですが立派な七段飾りです。嫁は飾る手間などを思い、簡単なものを望んだようですが、ご両親のご希望で最後には嫁も納得して決められたようです。
幼稚園に通い始めた孫と、今年初めて一緒にお雛さまを飾りました。前年まで触ってはいけない、と言われていたお雛さまを自分も飾ることができることに、目をきらきらさせて飾りました。その時間の、なんと幸せなこと!指先くらいのお椀、引き出しのあくタンス、五人囃子の太鼓の持たせ方、お殿様の刀が抜けること、ひとつひとつに驚き、喜ぶ姿。飾り終えるのが残念で、自分の古いお雛さまも一緒に飾ることにしました。ママのお雛さまもご実家から持ってきてもらい、三代揃っての雛祭り。ママも七段飾りにして本当によかったと言ってくれて、改めてご実家には感謝しています。この幸せな時間をあと何年繰り返せるか・・・」という内容です。
改めて、わたしたちの仕事はお客様の幸せな時間もお世話しているのだと、責任を感じました。
お雛さまの売り出しが始まりました。
京都をはじめ、全国の人形師さんや屏風師さん、道具師さんからたくさんの品が入荷しました。
当店が一般の人形店さんとなにか違う、とよく言われますが、それは「流行りのものをお勧めしない」、「大人になっても飾っていただけるもの」という考えによるものです。お雛さまは玩具やベビー用品とは根本的に異なるものです。なるべく長く、できれば百歳になっても飾っていただけるようなお雛さまを理想にしています。お子さまが赤ちゃんでいられるのは、長い人生のわずか数年に過ぎません。お雛さまは大人になってから飾る方が圧倒的に多いのです。
最近はSDGsという考えも大切になってきました。ちゃんとしたお雛さまであればそんなに問題はありませんが、例えば、お人形の載っている台(親王台)。この畳が最近は「和紙畳」というパルプを樹脂で固めた「イ草風」の畳を用いるようになりました。「和紙畳」は商品名で、メーカー自身が「いわゆる和紙ではない」と言っています。土に戻らない畳です。さらに、イ草栽培の方たちが需要の激減によって廃業が相次いでいます。イ草がなくなっては困りますし、 なによりも和紙畳の人工的な黄色がお雛さまには合いません。当店では極力、天然のイ草畳を用いるよう心掛けています。イ草畳の唯一の欠点は「灼ける」ことと言われます。灼けるのが本物です(そんなに灼けることはありませんが)。キャンディーズの『春一番』「畳の色がそこだけ若いわ」の哀愁はイ草の畳でなくてはありえません(古いけど)。他にも知らない間に多くの代替品が出てきています。本物ができなくなって代替品が用いられるのはいたし方のないことですが、本物があるのに代替品が使われると、本物がなくなってしまいます。「本物」でないものを、知らずに「本物」のように販売していることもよくあります。私たち扱う者が、まず、注意をはらっていくことが大切だろうと思います。
今日、明日と、栄オアシスで恒例の職人展。当組合からも出展しているので
激励に。 暑い。そして直射日光!たくさんの人! 大盛況です。
名古屋まつりもあって、明日も人出が期待されます。
「味岡映水 市松展」が始まります。10月18日まで当店で開催。
『触れる、撫でる、抱きしめる、話しかける・・・
よい人形には、自然とそうしてしまう“なにか”があるように思います。オーラとか魂とかではなく、もっと明るくて軽い、日々の暮らしの中の“いつもそこにある”一輪の可憐な野花のような・・・』
会期中無休。無料です。
10月6日(木)午前中、大須観音さま境内で当組合主催で人形供養を催しました。
例年、10月とはいえ暑いのですが、今年は涼しくてたすかりました。
コロナを配慮して事前に市内、近郊の各組合員の店舗等で受付、お預かり、当日も
多くの皆さまにお人形をお持ちよりいただきました。
本堂で、お人形本体に代わりお名前を記した護摩木を以て丁重荘厳に供養をさせて
いただきました。この様子はどなたもご覧いただくことができ、お参りに来られた
方々とともにとても心打たれる行事です。