大西人形本店

破魔弓飾り

 破魔弓とは、古来お正月の飾りとされ、神代に鵜鵞羽葺不合尊(ウガヤフキアワセズノミコト)が幼少の頃破魔弓を射習い始めたことが始まりともつたえられています。江戸時代の中頃には大神真潮の土佐「西浦廻見日記」に「わらにて丸く円座の如く組みたるものを小高き所よりまろばし、
~中略~
めぐりはしるを左右に人立て射るなり~」とありこのわらの円座を「はま」と呼んでいたことから、はまとは円い的のことを指すのではないかと同じ江戸時代後期の「貞丈雑記」に記されています。

しかし、破魔弓飾り自体は古く、主に柱掛けとして室町時代よりその原型はあったようです。呼び名は「破魔弓」とも「破魔矢」とも呼ばれ、弓矢を組み合わせ掛け飾りにしたものだったようです。源氏物語にも出てくるように、弓の弦を鳴らす音が魔を祓うといわれ、また矢を放ったときの矢音も魔除けとされていたため、これらを魔除け、厄払いの象徴として飾ったものです。

現代でも神社では絵馬と矢を組み合わせて破魔矢として配ったり、一般には男の子の初めてのお正月のお祝いに無事な成長を祈って贈られているものです。
破魔弓ケース飾り「峻徳」

破魔弓ケース飾り「峻徳」

高さ44cm程の小ぶりな破魔弓飾りです。竹製籐巻の弓、籐製の箙(えびらー矢筒)を、桑塗のケースに配した上品な破魔弓飾りです。他にも各種破魔弓飾りがございます。3万円ほどより各種

破魔弓ケース飾り「瑞峻」

破魔弓ケース飾り「瑞峻」

高さ61cm程の破魔弓飾り。藤巻木製の弓に彫金をあしらった矢筒、桑塗のケースなど、重厚感のある逸品です。他にも各種ございます。

20号 皇雅

破魔弓掛け飾り「20号 皇雅」

昭和20年代、当社がケース入を考案するまでは掛け飾りが破魔弓飾りの主流でした。室町時代より柱飾りとして飾られてきた形を継承する破魔弓です。
焼き杉の台に唐草蒔絵をほどこした弓、天然の鳥の羽根を用いた矢など、長くお正月の飾りとしてお使いいただける品です。

16号 護持之破魔弓 垂撥飾

破魔弓掛け飾り
「垂撥護持之破魔弓飾り」

昭和20年代、当社がケース入を考案するまでは掛け飾りが破魔弓飾りの主流でした。室町時代より柱飾りとして飾られてきた形を継承する破魔弓です。
焼き杉の垂撥(すいばち)に破魔弓飾りが掛けられていて、一輪挿しなどに掛け替えられます。

15号 雅松

破魔弓掛け飾り「雅松」

リビング、お玄関などに気軽に掛けられ、かさばらない破魔弓です。竹製の藤巻弓、鳥羽根の染矢、台などもすべて木製の手作り品です。

破魔弓屏風飾り「松佳」

破魔弓屏風飾り「松佳」

ケースのように割れる心配もなく、大きく飾れて小さくしまえる破魔弓飾りです。格調高い逸品です。