2011年5月アーカイブ

美味しい静岡

 私の住んでいるところは市内の中心部なので、便利なのは便利なのですが、実はいわゆる買い物難民でもあります。近くに八百屋さんやスーパーがないため、妻のアッシー(死語か?)となり週に1~2度車で買い物に行きます。 そのせいもあり、スーパーでいろいろながめるのがけっこう好きです。 特に地方のスーパーはその土地土地の野菜や独特の産物があって楽しいです。

 おととい、昨日と静岡市に雛道具などのメーカー、職人さんのところへ来年の品をお願いに行ってきました。そのついでというか、いつも寄ってくるスーパーです。

 この時期にはなんといっても「かまあげシラス」です。その日の朝、あがったばかりのものが山盛りです。これをご飯の上にたっぷり載せ、海苔とネギ、それにわさび漬けを少しいれてお茶漬けにします。これが最高です。日本人で良かったと思える瞬間です。

 また、好みが分かれますが「黒はんぺん」。これも棚いっぱいに並んでいます。特筆すべきはみそ汁です。静岡の味噌は白みそですが、静岡産のものは信州味噌よりもさらにうす味で、塩分ももともと少なく、お吸い物のような感覚で味わえます。面白いことに名古屋では静岡味噌は売っていません(たぶん)。いろいろ探しましたので。もし、売ってるところがあったら教えて下さい。これは静岡以外では売られていないのではないでしょうか。味噌仕立ての「おじや」にしても最高です。

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美味しい名古屋~五~ 目に青葉・・

 子供のころ、この時期になると祖父がお茶菓子にしているのをご相伴にあずかり、以来、大好きな和菓子のひとつになっています。

 ご町内の美濃忠さんのその名も「初がつお」です。

 桜色のしっとりした舌ざわり、画像ではわかりにくいのですが切り口にはかつおの刺身にあるような年輪が出ています。期間限定商品なのもそそられる要因のひとつです。

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鎮魂

 このブログには美しいものやおいしいものなどのご紹介を主に、政治や宗教のことなどは書かないことを前提に書き連ねてまいりました。

 かの大震災から50日、こんな脳天気なことを続けていていいのかずっと悩み、あまり新しい稿を載せることができないでまいりましたが、先日、福島県那須のお客様にお節句飾りをお求めいただきこのブログの震災以来の更新が少ないことへのご意見をいただきました。

 このお客様のお宅も地震でかなりの被害を蒙られたそうですが、こんなときだからこそ、息子に 「この悲惨な状況の中、他に比べればうちは大したことはなかった。初節句にできるだけのことをして、君の存在こそが地域の、そしてぼくたち家族の希望そのものなのだから」 ということをかたちで伝えてやれるもので祝ってやりたいと、おっしゃっていただきました。

 また、「こんなときだからこそ、今までと変わらずおいしいものや美しいものを紹介し続けてほしい。それがとても慰めになる」とも。

 思わず涙がでました。私どもの仕事は衣食住などのお仕事に比べ、しょせん「あってもなくても困らないもの」を扱っているという後ろめたさが、特にこういう状況の中では常について回っていました。逆に少し勇気をいただいたような気がしました。

 で、今回だけ、ちょっとだけ意見めいたことを書かせていただいてブログの更新を続けさせていただきたいと思います。

 

 安藤美姫さんのスケートを見ていて、競技のあとで「みなさんのために滑った」ということを言っておられましたが、まさに「鎮魂」とか「慰撫」という言葉がぴったりする演技でした。美しいものにはずべて同じような「匂い」がありますが、今回の彼女の演技には慈しむような「慈愛」すら感じられました。こんなときだからそう感じてしまったのかもしれません。スケートひとつでもふだんの大会とは違い、多くのことを考えてしまいます。

 今朝はNHKで、歌津村という震災で家屋が全滅してしまった漁村の復興のことを特集していました。数十人の村人が行政に頼らず、自分たちで住むところや道路、仮設住宅まで作ってしまおうというひとびとの話題です。リーダーは見たところただの漁師のおっさんです。東北弁出まくりです。でも、このおっさんの「かならずやる。かならずおれたちの手で復興してみせる。」の声のもと、若い人から長老まで知恵と力を結集して村を再建していきます。一見、田舎のただのおっさんのなんとすてきで格好いいことか!女だったら惚れます。たぶん、大学を出ているわけでもなく、政治のことや科学のことなどとはまったく無縁の人です。しかし、強い意志と信念でみんなをぐいぐい引っ張っていき、知恵や知識のある人たちはそのリーダーシップのもとでそれぞれの能力を結集し発揮していきます。もう、あなたが総理大臣をやってくださいと言いたくなります。

 実はこの村は行政から集団で町の避難所に疎開するように勧められているのでした。しかし、そうすれば村の人々はばらばらになり、疎開先では食料や医療の手当はあるものの、人間としての生活や尊厳が守られないのではという思いから、自立の道を選択したのでした。コマーシャルで、「一番大切なものは、ホッとする時間ではないでしょうか」というのがありましたが、この50日間で、私は人に一番大切なものは「誇り」ではないかと感じるようになりました。安藤美姫さんは幼い頃にお父さんを亡くし、「スケートが父の代わりだった」と新聞に載っていました。それが彼女の「誇り」なのでしょう。村のひとびとも、自分たちの力で生きていくという「誇り」高い選択をし、結局はそれが周囲を動かし行政すらも無視できなくなるのです。

 

 私どももお客様からこの仕事にも大きな意味があるのだという「誇り」を少しいただきました。今月からはまた気持ちを入れ替え、このブログも続けていきたいと思います。どうぞよろしく。

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