2012年4月アーカイブ

おやすみ

 今日からゴールデンウィークで長いお休みに入られる方が多いのでしょうが、わたしたち節句品に関わるものにゴールデンウィークというのはあまり縁がありません。
 当店も5月5日まで休まず営業いたします。
 急なお祝い品のご用命や、お節句の困りごとのご相談などけっこうお問い合わせがあります。ご遠慮なくお申し付けください。

イタリアン?

 忙しいときにときどき伺う近くの「然」というお店のご主人が「新しいメニュー」といって出してくれたのがこれです。
 おからです。でも、赤い。トマト味です。食してみればまさにイタリアンおから。以後、行くたびに頼むようになりました。他に、黄色い「カレーおから」と、緑の「チーズおから」があり、どれもいけたのですがこの赤いおからが一番で、定番として定着しています。

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人がいっぱい

 今日は円頓寺商店街で古本市が催されています。ふだんは人通りも少ないアーケード街なのですが、今日は人がいっぱいです。わたしも一冊買わせていただきました。
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すごくうれしい

 四月もなかば、五月人形の売り出し期間もあとわずかとなってきました。

 先日、お買い上げいただいたお客様からとてもうれしいお話をうかがいました。

 子供のころご両親が毎年端午の節句のお祝いをしてくれ、菖蒲湯にお父さんと入ったり、おじいちゃんおばあちゃんが来て兜を飾り、こいのぼりを立て、柏餅やちまきをいただいたり、とても楽しみでうれしい記憶があるのだけれど、中学生くらいになると兜も飾らなくなってしまったそうなのです。で、結婚して奥さんが妊娠がわかったとき、久しぶりにご自分の兜を飾ってみたそうです。そうしたら、子供のときはなんとも思っていなかったのですが、その兜がすごく良いものでちっともいたんでおらず、見れば見るほどきちんとしたつくりのような気がして、昔の楽しかった情景や亡くなられたおじい様おばあ様のことがいちどきに思い出されて知らず知らず涙が出てきたそうなのです。
 そしてお生まれになったお子さんに同じような兜を買ってやろうとご来店されたら、そのご自分の兜と同じ作者の同じような兜が並んでいた!!鍬形の形は少し違うが、色、つくり、作者などちっとも変わっていない、これしかないとお買い上げをいただきました。

 そのお子様もおとなになったとき、きっと改めてご自分の兜飾りを眺め、お父さんと同じような感慨をもたれるときがくるのでしょう。
 お節句飾りをおあつらえさせていただき、こうしたお話をお聞きするのが一番うれしい瞬間です。

 こんな兜飾りです。

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卯月

 はや平成二十四年も四分の一が過ぎました。当店では、いま、端午の節句の調度品(五月人形)でてんてこまいです。

 「あかねさす紫野ゆき標野ゆき 野守は見ずやきみが袖ふる」というのは額田王(ぬかたのおおきみ)が端午の節句のときに大海人皇子に贈ったといわれている歌です。おおきみさんは、紫野の薬草園に薬草を摘みに行くとき、イケメンの彼氏に秋波を送ったようです。

 それはさておき、武家が台頭するまでは端午の節句はこのように薬草を摘んだり、鹿狩りをして薬となる角を採ったりするのが端午の節句で、一般のひとびとは村はずれの菖蒲やヨモギで飾った一軒家に集い、飲めや歌えの大騒ぎをしていたようです。これは、夏に向かって食あたりや病が流行ったりするのにそなえたり、このあと始まる田植えに備え厄落としや豊作の祈願にみんなで酒を飲んだりしたのですね。今はちょうど花見時で、今夜も全国の桜の木の下でらんちき騒ぎが行われているでしょうが、千数百年たってもやることはあまり変わっていません。

 武家が天下を取ると端午の節句も様相が変わり、武者人形や鎧、兜を飾るようになります。全国に多くの国宝級の鎧兜が残されていますが、ことに鎌倉期の甲冑は「世界で最も美しい武具」として賞賛され、今でもボストン美術館はじめ世界の多くの美術館や愛好家のもとにおびただしい数の甲冑が収蔵されています。

 なぜ、こんなに美しい甲冑が生まれたかといえば、その多くが神社などに奉納されたものが多いからなのです。これはつまり、いくさに着用する目的で作られたものではなく、男の子が誕生したり、元服や大きな戦の前に「無事に育つよう」、「立派に育つよう」、「出世するよう」に豪華に荘厳し奉納祈願したものだからなのです。状況は多少違うのですが、その気持ちは現代の親御さんとなんら変わることはありませんね。江戸時代には端午の節句用に小ぶりな飾り兜や、木彫りの兜、てっぺんに花や細工物を戴いた兜など、さまざまな甲冑が作られ節句飾りとされました。

 店内は いま、よろい・かぶとでいっぱいです。どれもいくつもこしらえられるものではありませんので、どうぞお早めにご覧ください。

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