2016年12月アーカイブ

年末、年始

平成28年もあとわずかになりました。今年ご来店いただいたお客様には厚く御礼申し上げます。
今年も年末は30日まで営業します。
新年は3日から営業を開始します。

どうぞ良いお歳を、そして来年もよろしくお願い申し上げます。

※当店は地域で数少ない人形専門店として、創業から135年を迎えようとしています。明治15年に、京都・大木丸平人形の名古屋店として人形類を扱い始め、お雛さまの意味、お嬢さまの一生をお見守りするというご家族の皆さまの心からの願いを託すにふさわしいお人形を揃えております。
 世の中にいろいろな縁起物がありますが、お雛さまは古来より、そのお子様にとって最強の縁起物でございます。ですから、江戸時代には「家一軒分」の大枚をはたいてお雛さまをそろえたというお話も残っているくらいです。これは極端な話ですが、それほどご家族の皆さまがお子様への愛情をお雛さまに託したということなのだと思います。近くの予備校さんでは、お雛さまや端午の節句飾りを持っている方は必ず入試の前に飾るように指導しているそうです。これも正しいお雛さまの役目です。「お守り」として、そのお子様にだけに特化されたこれ以上ない強力なものだからです。  当店では流行のもの、粗悪なもの、大量生産品、外国製のものはございません。ご家族の皆さまの祈りを託す、神仏の依り代がお雛さまだからです。
 ある程度の着物や、漆器、絵画などを現物を見ずに買う方が少ないように、お雛さまを現物を見ずにお求めいただくのはなかなかの冒険だと思います。ベビー用品店さんや玩具店さんでも扱っておられるので「おもちゃ」か「ベビー用品」と思っている方もいらっしゃいますが、お雛さまは節句の調度品です。必ず店頭で現物を見て選んでください。そしてそのお雛さまを通してそのお店と信頼関係を結んで下さい。「節句品を買う」ということはそういうことなのだと思います。

五節句 第一弾

 中日新聞さんで五節句のことが広告記事になりました。少しお手伝いをさせていただきました。
 ハロウィン、クリスマスをはじめ、外国のイベントが年々盛んになるのに反比例して、古来から続く日本のイベントが忘れ去られつつあるように感じています。小学生に「ひな祭り」は何月何日?」と尋ねたら、80%くらいの子が答えられなかったという衝撃的な実体験を語る同業者もいます。節句品を扱っている者として、「これはいかん」とさまざまなところへ働きかけをし今回は中日新聞さんが採り上げてくれました。商売としてだけでなく、日本の伝統や文化のひとつとして何とか続いてほしいものであります。海外赴任のお客様が、欧米でお雛さまや五月人形・鯉のぼりを飾ったらたいへん喜んでくれたというお話はよく耳にします。海外の人々は、長くつきあうと日本人は宗教や伝統文化的な素養を身につけた人がとても少ないと感じるようで、雛人形や五月人形を飾って祝う姿を見せると非常に喜ばれるようです。
 お呼びいただけたら、雛人形やお節句のお話もさせていただきます。
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本丸御殿で假屋崎氏と・・

今日から名古屋城で「假屋崎省吾の世界展」が開催され、当店もわずかながらご協力させていただいています。ふだんは入れない御対面処でツーショット。きびしいけど優しい方でした。

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ちゃんとしたお雛さま

 ごく普通の、しかもちゃんとしたお雛さまです。こうしたお雛さまが近年、ほんとうに少なくなってしまいました。
 「ちゃんとした」というのは、人形はもちろん、屏風やぼんぼり道具類など、どこのだれがどのようにこしらえているか理解した上でお揃えしているかということです。


 素材についても、お人形に「正絹」と説明書きがあってもほとんどは一番上の衣装だけが正絹、あるいは正絹混で2枚目以降の衣や下着、袴などは化学繊維です。胴体の芯も、「木胴」と高級なもののように説明いたしますが、京雛の最高級品などに用いられているのは昔ながらの「わら胴」です。言い方を変えれば「わら胴」の方が高級品と言えます。手が木製、「木手」と表示して高級感を出そうとしているお品がありますが、一般のお品の木手はそんなに特別なものでもありません。一部のほんとうに高級なものについている手は、手の甲部分に針金の指をさし、絹糸を巻いた上に胡粉を塗り重ね、彫刻をした上に爪などを彩色したもので、いわゆる「木手」ではありません。
 お人形が載っている台(親王台)のタタミも今はほとんどが化学的なもので、天然のイ草を使っているものはほとんどありません。
 屏風は、本来、木の枠の裏表に和紙や絹地を貼り、折り曲げられるように表装したものなのですが、現在は表装を省き、ベニヤ板やボード板をチョウツガイでネジ止めした簡素なものになりました(表面は絵が印刷されたり派手ですが)
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 三宝や菱餅、牛車やカゴなどの道具類も、国産品はきわめて少なく、古典的な牡丹唐草蒔絵のものは入手がとても困難なものになってしまいました。


 当店では、なるべく「ちゃんとした」お雛さまをご提供したいと考えています。流行のない、お嬢さまの生涯にわたって飾っていただけるもの、これがお雛さまに求められる当然の条件です。それはご両親さま、お祖父さまお祖母さまがお嬢さまに最初に贈る「お守り」としての節句の調度品だからです。ご家族の思いを載せた、唯一で最強のお守りがお雛さまです。

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