2017年4月アーカイブ

旧家名家の端午の節句飾り 河文

 日本で一番古いといわれる料亭「河文」さんの端午の節句の設えです。
 玄関を入ると迎えてくれるのが、江戸時代のものと思われる「雛よろい」。現代のものと違い、革や和紙を漆で固めたものが多く使われています。吹き返しや杏葉(ぎょうよう)にオーナー家の家紋が彫金で施され、特別にあつらえられたものであることがわかります。
 一歩中に入ると廊下の途中に、まこも(真菰)に飾られた兜飾り。滅多に見られない大林甲真の作です。両脇にはやはり蒔絵で家紋を描いたたんけい(短檠)、京造花の八足・三宝を供えてきわめて上品な節句の設えです。両側に菖蒲の花菖蒲を飾り、料亭らしいはなやかさも演出されています。
 部屋の中には横尾作の白馬がさりげなく飾られ、派手ではないけれど格調の高いお節句の飾りです。
 美術館などではガラス越しでなければ見られないものが、ここでは手が届くところにふつうに飾られています。ここにお越しになられる方はこうした設えを理解され、むやみに触ったりするようなことをされるわけがない、という高い自負と誇りが感じられます。

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人形屋の仕事

 人形屋の仕事は雛人形や五月人形を売るだけではありません。ゴールデンウィークの後は商品の企画や仕入れだけではなく、全国の博物館や旧家様のご依頼の「修理」も大切な仕事になります。
 画像は博物館に寄贈された三重県地方の旧家に伝わる江戸時代の雛道具で、展示に耐えるよう修復をいたします。きれいにし過ぎてもいけないし、現在では使われていない細かな部品もあり、なかなか難儀な仕事です。でも、楽しくもあります。
 画像ではきれいに見えますが、ところどころ割れたり欠損したりしています。

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お節句のお祝い

 お客様宅にお節句飾りやお祝いのお飾りをお届けしてきました。
 お節句は厄除けであると同時に、お祝いの日でもあります。ご家族やご親戚のみなさんが祝ってくれているという気持ちがお子さまに伝わるのが、お節句の一番大切な意味だと思います。それがこれからの人生にどれだけ自信や励みになることでしょう。
 ご親戚から贈られた馬や虎、鍾馗などのお人形・・・みなさんの気持ちがにぎやかに、晴れやかにお節句飾りに表れています。

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源太が小袖

 「今ごろ遅いです」と、あるお店で言われたというお客様がいらっしゃいました。五月人形のことです。まだ5月5日まで3週間、旧暦ならば1ヶ月以上あります。ぜんぜん遅くないです。当店のような、職人さんから直接商品を届けられるお店ではほぼ一年中節句飾りをお求めいただくことができます。たしかに五月人形が一番種類の多いのは3月~4月ですが、職人によっては4月に商品ができあがってくるものもありますし、一年中、兜飾りをお求めのお客様がいらっしゃいます。どうぞ、お気軽にご来店ください。
 写真は幅40cmの台に載った兜です。後ろに掛かっているのは、大正から昭和にかけて活躍した小田切春江の「源太が小袖」という絵です。お手持ちの季節にちなんだ絵やタペストリーなどを背景に飾ってもおしゃれです。

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